先ずはじめにお伝えしたいことですが、
独立開業を望む人もいれば、望まない方も
居られます。夫婦で暫らくは出産のためや
家を建てるために、もしくは冒険よりも
安定を望むと言う方も実際におられます。
実際に夫婦共働きで月収が50万~60万に
なる方もおられました。そのような方は、
今冒険するのではない道を選んでお金を
貯めていく方もおられますので、一概に
独立重視と言う方ばかりではないことを
お伝えしておきます。
ネイリストが独立するまでの年数
個人の努力や状況によって異なりますが、
ネット上では3~5年程度とされています。
ですが実際には6年~7年が私達ネイリスト
が身近で聞く年数です。ですが、独立開業に
決まった年数など無く、1年で独立する方も
いれば、サロン経験をせずにいきなり独立
する方もおられます。要するに独立までは、
誰でも簡単にできるのですが、大切なことは
きちんと生活が出来るだけの売り上げを
あげることが出来るか、安定して続けて
いくことが出来るかが、一番大事なこと。
または、目標がどこまでかでも違ってくると
思います。例えば、ひとりサロンではなく、
将来はスタッフも入れてサロン経営まで考え
ているのであれば、やはりネイルとは違う部分
まで知った方が絶対有利だと思いますので、
それなりの経験は必要だと思います。
直ぐに閉店してしまったり、不安定な生活に
精神的に参ってしまったり、借金が増えたり。
その時点で経験値の差がでると思います。
成功を目指すなら経験に勝るものは無し!
個々で説明した年数はあくまでも目安で
個人の事情など、これが全てではありません。
10年以上、やりがいや価値を感じてサロンに
在籍してある方も沢山おられます。
ネイリスト技能検定資格
ネイリストならわからない人はいない資格。
検定1級を取得して独立をおすすめします。
この資格に関しては、正直あってもなくても
どちらでもいいと言うような風潮が年々、
強くなっているように感じますが、やはり
技術的と言うよりも、精神的な自信を保つ
為にも取得してから独立が良いと思います。
信頼されるネイリストでいるために、1級まで
取得することは大切な道だと思います。
関連記事:ネイリストになるには?資格取得や種類
ネイルサロンのメニューは、地域や場所に
もよりますが、80%以上がジェルネイルと
いわれており、サロンの現場において
ジェルネイルのスキルは必須といえます。
幅広いネイル技術の習得
ネイリストとして独立するためには、
お客様に満足のいく施術を提供することが
求められます。様々なネイルアートの技法や
デザインの知識を深め、確かな技術力を身に
付けることが必要。継続的な学びや
トレーニングを通じて、技術向上が必要。
ネイル技術に関しては経験を積めば積むほど
自然に技術も向上し、手際も良くなります。
基礎的な知識を深めれば、後は日々変わり
ゆくアートの感性を継続して上げていく
ことが独立までにやっておくスキルです。
どんな方にも対応できる接客技術
コミュニケーションスキルも重要な要素。
お客様との信頼関係を築くためには、
良好なコミュニケーション能力が必要です。
お客様の要望やニーズを正確に把握し、
それに応えていく的確なアドバイスや提案を
行うことが求められます。
お客様とのコミュニケーションを円滑に行い、
心地よい接客を提供することが重要です。
この接客技術は、机上の上では学べない技術。
想像したり、口で言うのは簡単ですが、実際
色々なお客様がいます。時には精神的に
ダメージを受けてしまうこともあります。
そんな時にどんな対応をすればいいのか
経験が無いと迷ってしまい、後々にまで
引きずってしまうほど、ダメージを受けたり
することもあるのが現実です。
やはりここでも、沢山の経験を見てきたこと
が、自分の心の参考書になり的確な対応が
出来るようになります。
もっと詳しくネイリスト求人を確認する。
開業の為の資金作り
資金の準備は、はじめに欠かせない作業。
具体的な費用を洗い出し、開業に必要な初期
投資やランニングコストを把握しましょう。
開業費用には、店舗の賃貸契約に伴う費用、
内装や設備の導入費用、ネイル用具や消耗品の
購入費用、広告・宣伝費用などが含まれます。
初期の運営費用なども考慮しましょう。
開業場所が店舗やマンションの一室などで
敷金や賃貸料などが変ってきますが、色々と
宣伝広告費など含めた上で大体150~200万円
ほどかかるのが大体の現状だと思います。
自宅の一室で始める場合は店舗費用が不要
なのでネイル道具や商材などそろえる費用
だけなので20万~30万程度で済むと思います。
但し、これは先ずはじめにスタートする準備
なので、営業を開始した時点で予想外の
お金が掛かることもあるので、ある程度の
余裕をもった開業資金を用意しておいた
方が安心だと思います。
準備が整えば開業届の提出
ネイルサロンを開業する場合、開業届の
提出は法的な要件を遵守するために必要です。
法律や地方自治体の条例によって、事業を
開始する際には提出が義務付けられています。
開業届を提出することで、法律に基づいた
適切な事業運営を行い、社会的なルールを守る
ことがとても大切です。
開業届の提出によって、信頼性が向上し、
顧客や取引先からの信頼を高めます。
事業が法的に適正に運営されていることを示し、
信頼性や信用性を向上させることができます。
これにより、顧客からの支持や取引先との
関係構築において有利な立場を築けます。
事業を始めてから1か月以内に税務署に
提出することが、とても大切な義務です。
出典:個人事業の開業届出・廃業届出等手続個人事業の開業届出[概要]
新たに事業を開始したとき、事業用の事務所・事業所を新設、増設、移転、廃止したとき又は事業を廃止したときの手続です。
[手続対象者]
新たに事業所得、不動産所得又は山林所得を生ずべき事業の開始等をした方
[提出時期]
事業の開始等の事実があった日から1月以内に提出してください。なお、提出期限が土・日曜日・祝日等に当たる場合は、これらの日の翌日が期限となります。
稼働しだしたら経営の知識
ネイルサロンを開業するには、経営の
知識が絶対的に不可欠です。具体的な
ビジネスプランの策定が必要で、事業の
目標や戦略、競争環境の分析、ターゲット層の
特定、収益予測や費用予算の設定などを含む
計画でビジネスプランを作成することが大事。
開業前に事業の方向性を明確にし、経営に
おける重要なポイントを把握しておくこと。
収入と支出の管理、利益の計算、経費の把握、
データの分析と予測を行う能力が必要です。
どんぶり勘定になったり、他の見よう見まねで
無駄なことを永遠としてしまったり、
ならないように、経験者や詳しい人に
アドバイスを求めることから始めましょう。
継続できる経営の為の集客技術
ネイルサロンを続けていく上で、常に集客を
し続ける必要があります。先ずはじめは、
集客を他社にお願いすることが無難です。
SNSだけの集客では、不安定でぎこちなく
継続的集客に不安があるのでクーポンサイト
などポータルサイトに集客を任せる方が
はじめは、いいのではないかと思います。
但し、クーポンサイトでは割引価格で提供
することが一般的です。そのため、集客数は
増えるかもしれませんが、実際の売上や
利益率が低下する可能性があります。
価格競争に巻き込まれることがあり、
いつまで経っても金額を適正に戻せない
と言うジレンマに陥る可能性があるので
いつまでもクーポンサイトに頼ることは
あまりおすすめ出来ません。
早い時期から着々と多くのリピーターを
獲得していくことが大切です。
独立してからの働き方
経験してきた私自身の感想ですが、
独立するなら、しっかりサロンで経験を
積んで、自信が付いたら一気に部屋を
借りて自分のサロンを開業した方が良い。
もちろん、不安も沢山でハードルが高く
感じるかもしれませんが、それが目標で
あり、形だと思います。独立することが
不安で面貸しやシェアサロンを考える方も
居られますが、そのような形はあくまでも
つなぎでの仕事や合間でしかありません。
中途半端で、その時間がもったいない。
それなら、その時間を更に知識を得る為に
サロンで経験を積む時間にあてた方が
良いと思います。計画的に準備している
ネイリストであれば、シェアサロンを
利用するまでもなく、独立するなら、
すでに自分のお店を出していると思う。