「場数を踏めば上達する」は本当?―福岡・博多からネイルと人材育成への想い
最近、「ネイルを知らなくても、経営で簡単に稼げる」と考える事業者が、福岡・天神エリアを中心に増えてきているように感じます。
確かにネイルサロン経営はビジネスの一つですが、現場を知らずにネイリストを育てようとすることには、大きなリスクがあると感じています。
今回は、ネイル技術を「知らない人に教わることの怖さ」、そして「求人」「育成」「サロン経営」に関する本音を、福岡・博多で長年ネイルに携わってきた立場からお話しします。
ネイリストのプライドと技術修正の難しさ
正直に言います。
ネイリストは、プライドが高い。とにかく高いんです。
その分、一度身についたクセや技術を修正するのは本当に難しい。
特に人からの指摘を素直に受け入れられないという面もあり、言い方ひとつで心を閉ざされてしまうこともあります。
これは私自身も含めた話です。
だからこそ、伝えるときにはいつも慎重に、まるで腫れ物に触るような気持ちで接しています。
でも結局は、「理にかなっている」と本人が納得しない限り、どんな正論も受け入れられないのが現実です。
経験だけではダメ。「正しい方向」での場数こそ成長につながる
「場数を踏めば上達する」という言葉がありますが、これは正しいやり方で場数を踏めば、という前提があってこそ成り立ちます。
例えば、他店で「デザインをゆっくり選べず、急かされてしまった」というお客様の声をよく耳にします。
ネット予約では時間枠が一律に決まっているため、臨機応変な対応が難しいのが現実です。
当店(お店紹介はこちら▶︎)では、「施術前の時間」をとても大切にしています。
1日に6〜7名を施術するよりも、1日5名のお客様としっかり向き合う。
その“ゆとり”が、お客様の満足度につながり、ネイリストの心にも余裕を生みます。
間違った技術は「クセ」になる
人間の脳は、繰り返した行動を「正しい」と認識してしまう性質があります。
つまり、間違った技術でも繰り返せば“自分の正解”として定着してしまうのです。
たとえば施術で言えば、フォームの持ち方や筆の角度など。
一見些細な差でも、長く積み重なると仕上がりに大きな影響が出ます。
だからこそ、正しいやり方 × 経験の積み重ねこそが、確実なスキルアップにつながると考えています。
アンドネイル独自の“クセ”と誇り
福岡・博多にあるアンドネイルでは、スタッフのトップの乗せ方に独特のクセがあります。
それは、「誰の施術か見ただけで分かる」ほどの一貫したスタイル。
それだけブレない技術と指導を続けてきたという証です。
実際に、お客様からも「仕上がりが全然違う」とお声をいただきます。
中には「何を偉そうに」と思う方もいるかもしれません(笑)。
でも、他人の評価がほしいわけではありません。結果としてお客様が満足してくれるかどうか。それがすべてです。
間違ったまま独立すれば、経営に響く
独立後に「間違ったやり方」が表面化する例は、少なくありません。
- お客様の満足度が下がる
- クレームが増える
- スタッフ育成がうまくいかない
- 技術の更新ができない
など、サロン経営そのものに支障が出る可能性が高くなります。
ですので、「場数=上達」という考えは見直すべきです。
正しい知識・技術を土台に経験を積むことこそが、ネイリストとしての真の成長につながります。

求人について ― 未経験からの成長を支える環境
福岡アンドネイルでは、未経験や技術に不安のある方でも安心してスタートできるよう、技術面はもちろん、接客や時間の使い方、現場の空気まで丁寧に指導しています。
実際、当店から巣立っていったネイリストたちは、今も福岡・天神・博多エリアを中心に活躍しています。
入社時はみんな未熟でしたが、共に学び、共に成長したことはかけがえのない想い出です。
ネイルは「技術職」であると同時に、「人の心に触れる仕事」です。
だからこそ、経験と共に、想いのある育成が不可欠なのです。
私たちと一緒に、成長したいと思ってくれる方はぜひ求人ページをご覧ください▶︎。
福岡・博多・天神で、本気でネイルに向き合いたい方をお待ちしています。
最後に
ネイルは繊細で、奥深く、そして人の心を動かす仕事です。
一人前になるには時間も根気も必要ですが、その先には必ず“やってよかった”という実感があります。
私たちが目指しているのは、ただ技術を教えるだけのサロンではありません。
一人ひとりのネイリストが、自信を持って羽ばたける場所をつくること。
それが、私たち福岡アンドネイルの変わらぬ想いです。